米Microsoft、Python向けの高速な静的型チェッカー「Pyright」を公開
米MicrosoftがPython向け静的型チェッカー「Pyright」を公開した。高速な処理を特徴とし、既存の静的解析ツールである「mypy」と比較して5倍高速だという。
PyrightはTypeScriptで実装されており、Node.jsで実行できる。「Visual Studio Code」（VS Code）エディターでの利用を想定しており、Python環境やインストールのためのサードパーティのパッケージは不要。コマンドラインツールおよびVS Code向けのLanguage Server Protocolプラグインの両方で利用できる。
大規模なPythonコードでの利用を想定しており、速度は大きな特徴となる。mypyなどのPythonベースの型チェッカーと比較すると、平均で5倍以上高速としている。ファイルに変更があった際は変更された部分のみを更新する「watch」モードも備える。
Microsoftのコードエディタ「VS Code」から直接拡張をインストールできる。サポートするPythonはバージョン3以上のみ。現時点では3以前のバージョンをサポートする計画はないとしている。
なお、MicrosoftはVS Code向けに「Microsoft Python VS Code」プラグインも提供しているが、Microsoft Python VS Codeプラグインが公式のPythonサポートとしてデバッグなどさまざまな機能をサポートするのに対し、Pyrightは型チェックのみにフォーカスするという。
