Pythonパッケージ管理ツール「Pip 10」リリース
Python向けのパッケージ管理システム「Pip」開発チームは4月14日、最新版となる「Pip 10」を公開した。本リリースよりPython 2.6がサポート対象外となっている。
Pip(Pip Installs Packages、Pip Installs Python)はPython向けのパッケージ管理システム。これを利用することで、公開されている多数のPythonパッケージを簡単にダウンロード・インストールできる。
Pip 10は2016年11月に公開したPip 9.0に続く最新版。本バージョンではPython 2.6がサポート対象外となった。Python 2.6で動かしたい場合は、Pip 9を使う必要がある。
また、プロジェクトがソースからパッケージを構築するにあたり、どのパッケージを必要とするかを特定する手法を提案する「PEP 518」の限定的なサポートが追加された。今後はフルサポートが行われる予定。
Unicodeサポートも強化し、Windows上でのAsciiではない(non-ASCI)ローカルの処理を改善した。
設定ファイルの管理のための「pip config」コマンドを新たに導入したほか、「pip download」や「pip install」、「pip wheel」の各コマンドで進捗を示すプログレスバーを導入した(「–progress-bar」オプション)。また、デフォルトのアップグレード手法がonly-if-needed(必要な時のみ)に変更となった。バグも多数修正した。