Fedora 29リリース、モジュラーリポジトリが全エディションで利用可能に

 The Fedora Projectは10月30日(米国時間)、オープンソースのLinuxディストリビューション最新版「Fedora 29」を一般公開(GA)したことを発表した。サーバー向けの「Fedora 29 Server」、デスクトップの「Fedora 29 Workstation」、コンテナやクラウド向け「Fedora 29 Atomic Host」の3エディションを用意する。

 Fedora 29は、5月に公開されたFedora 28に続く最新版。Linuxカーネル4.18を始め、Binutils 2.31、Python 3.7、Peal 5.28、glib 2.28、Go 1.11、MySQL 8など最新の言語やコンパイラを含む。

 Fedora 28で導入された「モジュラーリポジトリ」機能がServerエディション以外でも利用できるようになった。機能ごとに利用するパッケージリポジトリを選択できるもので、特定の機能のみをアップデートするといったことが可能になる。

 デスクトップでは、デフォルトのデスクトップ環境としてGNOME 3.30を搭載した。GNOME Shellなどでも多数の強化が加わっており、Software Centerでは、flatpak形式でのソフトウェアの自動アップデートをサポートした。デフォルトのディスプレイサーバーはWaylandで、X.Org Server 1.20もサポートする。ARMイメージ向けのZRAMのサポートなども特徴となる。

 FPGAのサポートを強化した。また、AnacondaインストーラーでLUKS2ベースの暗号化ストレージをサポートした。Fedora Atomic WorkstationはFedora Silverblueに名称が変更されている。

 なお、Fedoraコミュニティは11月6日に最初の「Fedore Core 1」を公開してから15周年を迎える。

Fedora Project
https://getfedora.org/