「PostgreSQL 11.2」リリース、fsync()失敗時の処理を修正

 The PostgreSQL Global Development Groupは2月14日、最新安定版となる「PostgreSQL 11.2」を公開した。fsync()の失敗処理が修正されるなどの強化が加わっている。

 PostgreSQL 11.2は2018年10月に公開されたバージョン11系の最新安定版。

 最大の特徴は、カーネル側のfsync()とのインターフェイスにおける振る舞いの変更。PostgreSQLはOSによってfsync()がサポートされており、かつ設定ファイルで有効になっている場合、これを利用してデータの書き込みを確実にする仕組みがある。しかし一部のOSでデータの書き出しができない場合にエラーとなり、データバッファから書き込まれるはずのデータをフラッシュするという問題があった。

 最新版では失敗処理を修正、サーバー側にはdata_sync_retryという新しいパラメーターを加えることでこれに対応した。

 このほか、70件以上のバグ修正や機能強化も加わっている。この中には、パーティションされたテーブルのINCLUDEカラムを使ったインデックスの処理、パーティションテーブルでのCOPY FREEZEの拒否などがある。

開発チームは合わせて、10系(10.7)、9.6系(9.6.12)、9.5系(9.5.16)、9.4系(9.4.21)も公開した。

 PosterSQL 11.2はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

PostgreSQL
https://www.postgresql.org/