「LibreOffice 6.2」リリース、NotebookBar UIが正式機能に
The Document Foundation(TDF)は2月7日(ドイツ時間)、オープンソースのオフィススイート「LibreOffice 6.2」公開を発表した。オプションで新ユーザーインターフェイス(UI)「NotebookBar」が利用できるようになると行った機能強化が加わっている。
LibreOffice 6.2は2018年に登場したバージョン6系の最新安定版。バージョン6系ではMicrosoft Officeで採用されている「リボンUI」と似たUIが実験的に提供されているが、本バージョンではこのUIが正式機能となった。同時に「Standard Toolbar」などのこれまでのUIも選択肢として提供することで、すべてのユーザーのニーズを満たすとしている。
UIではアイコンテーマでも強化が加わっている。ヘルプシステムでも、インデックスキーワードのフィルタリング、検索キーワードのハイライトなどが高速になるなどの強化が図られた。HiDPIディスプレイのサポートも強化した。パーソナライズダイアログも高速になり、安定性も強化した。
KDE/Qt5/LXQtの統合を強化した。相互運用性も強化し、PPT/PPTXのインポートとエクスポート、PDFのインポートなどを改善したほか、チャートとアニメーションなどOOXMLとEMLのサポートを強化し、OOXML Agile Encryptionも実装した。。
「Writer」「Calc」「Impress」などアプリケーション単位でも多数の機能が強化された。例えば、Writerではスプレッドシートをオブジェクトとして挿入する代わりに、スプレッドシートのデータを表としてコピーできるようになった。
クラウドベースの「LibreOffice Online」も強化し、モバイルデバイス上でのUIがシンプルになり、オンスクリーンキーボードも新しくなった。レスポンス性も強化した。
TDFは同日、6.1系の最新のポイントリリースとなる「LibreOffice 6.1.5」も発表している。LibreOffice 6.2はWindows、Linux、Mac OS Xに対応、プロジェクトのWebサイトやミラーサイトより入手できる。
Libre Office
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