米Red HatがコンテナネイティブIDE「Red Hat CodeReady Workspaces」を発表

 米Red Hatは2月5日(米国時間)、Webブラウザから利用できるコンテナベースのアプリケーション開発向け統合開発環境(IDE)「Red Hat CodeReady Workspaces 1.0」を発表した。Red Hatのコンテナ基盤「Red Hat OpenShift」サブスクリプション顧客は無料で利用できる。コンテナアプリケーションの開発ができる「初のKubernetesネイティブIDE」と位置付けている。

 Red Hat CodeReady WorkspacesはEclipseのクラウドIDE「Eclipse Che」を土台としており、コンテナベースのアプリケーション開発に向けてコード作成、ビルド、実行、デバッグなどに必要なツールと依存性管理ツールを提供する。OpenShiftと「Red Hat Enterprise Linux」と向けに最適化されている点も特徴となる。

 Red Hatはこれまでのコンテナアプリケーション開発の問題として、「Kubernetesのメリットをテストと実装の最後のフェイズでしか活用できなかった」と指摘している。CodeReady WorkspacesはKubernetesクラスタ上で動作し、OpenShiftポッドとコンテナ内でコード、依存性、アーチファクトを管理できるなど、コンテナ開発に特化したIDEと説明されている。Kubernetesのアーチファクト管理はバックグラウンドで行われるため、KubernetsやOpenShiftの知識なしに利用できるという。また、バージョン管理システムは好みのものを利用できる。

 コードはOpenShiftクラスタでホスティングされるため、ITポリシーの下で安全管理できる。認証は、LDAPまたはActive Directoryベースのシングルサインオンをサポートし、アクセス権限やリソース配分などの管理機能もある。

Red Hat CodeReady Workspaces
https://developers.redhat.com/products/codeready-workspaces/overview/