「Thunderbird 60.5」リリース、ファイル転送サービス「WeTransfer」に対応

 MozillaのThunderbird開発チームは1月29日、オープンソースの電子メールクライアント「Thunderbird 60.5.0」をリリースした。ファイル転送機能では新たにファイル転送サービス「WeTransfer」に対応した。これによって大容量ファイルのやりとりが簡便に行えるという。

 Thunderbird 60.5は、2018年8月に公開したThunderbird 60系の最新版。同年12月に公開した60.4に続くポイントリリースとなる。

 ファイルの転送機能「FileLink」で、WeTransferサービスのサポートが加わった。これによってThunderbirdを離れることなくWeTransferによるファイル転送が利用できる。FileLinkではすでに「Box」サービスをサポートしているほか、アドオンを利用してほかのサービスを追加することもできる。Dropboxなど、WebExtensionベースのアドオンとの互換性も修正された。

 ローカルのXMLファイルから「+」「-」ボタンを利用してOpenSearch仕様の検索エンジンを追加したり削除できるようになった。検索エンジンでは、一部地域でGoogleとDuckDuckGoがデフォルトで利用できるようになった。

 アカウント作成時、Microsoft Exchangeプロトコルを使用するサーバーを検出するようになった。これにより、同プロトコルをサポートする「Owl」などのサードパーティのアドオンをサポートできるようになった。

 このほか、新規メール受信時のカスタムサウンド通知などの不具合、セキュリティ問題も修正されている。一方で、Twitter.comのAPI変更によりTwitterが使えないなどの問題も残っていると報告している。

 Thunderbird 60.5はプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。Windows(Windows 7/Windows Server 2008 R2以上)、Mac OS X 10.9以上、Linux(GTK+ 3.4以上)などが最少要件となっている。

Mozilla Thunderbird
https://www.thunderbird.net/