「Thunderbird 52」がリリース
Mozillaは4月4日、オープンンソースのメールソフトウェア「Thunderbird 52.0」を公開した。1年ぶりの最新メジャーリリースとなり、多数の機能が加わっている。
ThunderbirdはMozillaが開発する電子メールソフトウェア。Thunderbird 52は、2016年4月に公開されたバージョン45系に続くメジャーリリースとなる。
カレンダーでタブをサポートし、タブ内でイベントの作成と編集が可能になった。また、招待に対する提案の処理も可能となった。アカウント削除時に、やりとりのデータも消去できるオプションも加わっている。フォルダービューアローに代わるインターフェイスとしてフォルダーペインツールバーやフォルダービューセレクタも導入された。
チャット機能も強化され、Jabber/XMPP Message Carbonsをサポートした。XMPPではSASL SCRAM認証メカニズムもサポートしている。また、Twitterのダイレクトメッセージにも対応した。Twitterのリンク、お気に入りも利用できる。Becky! Internet Mailからの設定インポートも可能になったが、一方でYahoo! MessengerのサポートはYahooがサポートを停止したために機能が削除された。
重要な変更として、メール作成ウインドウで画像を挿入する方法が変わり、データURIとして埋め込むようになった点がある。これによってMicrosoft Office、LibreOfficeなどのオフィスアプリケーションとの互換性を強化できるとしている。また、インターネット上の画像へのリンクは自動ではダウンロードや添付ができなくなった。これらの挙動はイメージプロパティより変更できる。
このほか、IMAPや引用、添付ファイルメッセージなど関連で細かな機能修正が加わっている。
ThunderbirdはWindows XP/Vista/7/8/10、Windows Server 2003/2003 R2/2008/2008 R2、Mac OS X 10.9~10.12、各種Linuxなどに対応、プロジェクトのWebサイトより入手できる。
Mozilla Thunderbird
https://www.mozilla.org/ja/thunderbird/