Amazon Web Service(AWS)、Apache Software Foundationのプラチナスポンサーに

 Apache Software Foundation(ASF)は1月28日、米Amazon.comのクラウド事業部Amazon Web Service(AWS)がプラチナスポンサーとして同組織に参加することを発表した。

 Apache Software Foundation(ASF)は米国拠点の非営利団体で、HTTPサーバーの「Apache HTTP Server」を始め350以上のオープンソースプロジェクトを抱える。

 同組織は主に企業スポンサーからの資金で運営されており、スポンサー企業はプラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズの4段階に分かれる。AWSが今回参加するプラチナは最上位となり、年間12万5000ドルを出資することになる。プラチナにはすでに、米Cloudera、米Comcast、 米Facebook、米Google、オランダLeaseWeb、米Microsoft、米Oath、非営利団体Pineapple Fund、中国Tencentの9社・団体が名を連ねている。

 AWSは特定分野を支援するスポンサー制度「Targeted Sponsor」でシルバーレベルのスポンサーとして、過去2年間ASFのインフラチームにAWS Cloudクレジットを提供していた。

 AWSによるとAmazonのASFへの貢献は2006年からで、社員が「Apache ActiveMQ」に参加したことが最初だという。2009年にはAWS EMRチームが「Apache Hadoop」に貢献したり、「Apache Lucene」「Apache Solr」などのプロジェクトに深い関わりをもつ社員が入社するなど、さまざまな形で複数のプロジェクトに関わってきた。2013年にはモバイルアプリ開発フレームワーク「Apache Cordova」にAmazon FireOSサポートをしている。現在、30人以上の社員がApache関連プロジェクトのコミッターだという。

 なお、AWSなどクラウド事業者と一部オープンソースコミュニティの間では、クラウド事業者がオープンソース技術のマネージドサービスを提供することに対して、ライセンスを変更するなどの対立関係も見られる。

Apache Software Foundation(ASF)
https://www.apache.org/