米Facebook、モバイル向けの画像トランスコードライブラリ「Spectrum 1.0.0」を公開

 米Facebookは1月17日、モバイル向けのイメージ処理ライブラリ「Spectrum 1.0.0」を公開した。

 SpectrumはAndroidとiOSに対応するイメージトランスコードライブラリ。C++で実装されており、宣言的なAPIを利用することで画像の回転や切り取りといったイメージ関連でよくある操作を効率良く実行できるという。

 プラグイン機構も備えており、「レシピ」と呼ばれる形で各リクエストに対する最適な実行シーケンスを実装できる。たとえばJPEGプラグインではJPEGイメージのロスレスでの切り取りや回転のためのレシピを持つ。リクエストが発生するとリストとやりとりしながら最適なレシピとのマッチングを行う。たとえばMozillaが開発するJPEGエンコーダー「Mozjpeg」では画像処理をロスレスで実行したり、品質改善のために彩度サンプリングを無効にするなどの処理を行えるという。また、EXIFメタデータの不完全な処理といったミスも防ぐことができるとしている。

 SpectrumはプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはMIT License。

Spectrum
https://libspectrum.io/