「Apache Kafka 2.1」リリース、Java 11のサポートや細かな強化が加わる

　Apache Kafka開発チームは11月20日、分散ストリーミングプラットフォームの最新安定版となる「Apache Kafka 2.1」を公開した。

　Apache KafkaはScalaとJavaで実装されたストリーム処理ソフトウェア。水平方向の拡張性、フォールトトレラントなどの特徴を備え、リアルライムのデータパイプラインやストリーミング配信といった分野で使われている。

　Apache Kafka 2.1は、7月に公開されたバージョン2.0の最新のポイントリリース。本バージョンではJava 11をサポートした。Scalaはバージョン2.12を推奨しているが、複数のバージョンに対応するという。

　可逆圧縮アルゴリズムZStandardのサポートが加わった。producer設定で、タイムアウトのdelivery.timeout.msを導入した。

　レプリケーションプロトコルを強化し、ゾンビ状態のレプリカのフェンシング機能を強化した。それまでは、稀な状況下でブローカーがZookeeperからパーティションされてもクラスタの残りはパーティションされず、複製されたパーティションのログが分岐してデータの損失に繋がることがあったが、これを修正するとしている。

　Streams API、DNS処理、管理者のスクリプト、クライアントAPIなども強化されている。

Apache Kafka
https://kafka.apache.org/