「TypeScript 3.1」リリース
米Microsoftは9月28日、JavaScriptを拡張したプログラミング言語「TypeScript 3.1」の公開を発表した。
TypeScriptはMicrosoftが開発するプログラミング言語。JavaScriptをベースに静的型付け機能などが加わっているのが特徴。また、開発ツールや静的コード解析などの周辺ツールも提供される。
TypeScript 3.1は、7月に公開されたバージョン3系の最新版。Mapped Tuple Typeを導入した。lib.d.tsのPartialやRequiredなどのマップドタイプを利用している場合、自動的にタプルやアレイで作業ができるもので、Promise.allに似た関数表現に近づいたとしている。
また、関数宣言にプロパティが加わった。関数で初期化する関数やconst宣言を型チェッカーが解析して追加のプロパティを追跡できる。
typesVersionsを利用してTypeScriptのバージョンリダイレクトが可能になった。Nodeモジュール解決でTypeScriptがJSONファイルを開き、読み込むファイルを決定する際にtypeVersionsフィールドを最初に参照する。typeVersionsのフィールドにマッチするものがない場合はtypeにフォールバックして、TypeScript 3.0やそれ以前にリダイレクトされるという。
このほかにも多数の細かな強化が加わっている。TypeScript 3.1はプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはApache License 2。
TypeScript
https://www.typescriptlang.org/