ウィンドウ関数サポートが加わった「SQLite 3.25」公開

 SQLite開発チームは9月15日、SQLデータベースエンジンの最新版「SQLite 3.25」を公開した。ウィンドウ関数の導入、ALTER TABLEの強化などが特徴となる。

 SQLiteは軽量なリレーショナルデータベースシステム。自己完結型で高い信頼性などの特徴を持つ。組込用途などで利用されている。SQLite 3.25は、6月に公開されたバージョン3.24に続く最新版となる。

 SELECT文の実行結果内の複数列(「ウィンドウ」)を対象に処理を実行できるWindow Functions(ウィンドウ関数)を導入した。ウィンドウ関数ではOVER句でウィンドウを指定でき、関数とOVER句の間にFILTER句を入れることもできるという。またALTER TABLEコマンドを強化し、テーブル内のカラム名を変更できるようになった。

 クエリオプティマイザでも、集計クエリでの不要なカラムの読み込みを回避したり、特定条件でのIN値をチェックするIN-early-outなど多数の機能が加わった。整合性チェックのPRAGMAコマンドも、問題検出を改善したという。

 GeoJSONを使って2次元の図形を表現するのに利用するR-Tree拡張の代替インターフェイスとなるGeopolyのサポートも加わった。

 このほかバグの修正を始め、細かな機能強化が加わっている。

SQLite
https://www.sqlite.org/