SQLデータベース機能を提供するライブラリ「SQLite 3.24」リリース
SQLite開発チームは6月4日、最新版「SQLite 3.24」を公開した。性能改善など機能が加わっている。プロジェクトのWebサイトより入手できる。
SQLiteはCで実装されたリレーショナルデータベース。ライブラリとして提供されており、プログラムから動的もしくは静的にリンクして利用する。
SQLite 3.24は4月に公開したバージョン3.23に続く最新の安定版。PostgreSQL風の「UPSERT」(更新もしくは挿入を一命令で行う操作)のサポートが加わった。標準のSQLではなく、INSERTをUPDATEのように振る舞うようにするという。
r-treeテーブルに任意のデータを保存できる補助カラムが加わった。C言語のAPIを強化し、SQLiteが用いるSQLキーワードを発見できるインターフェイス、sqlite3_strオブジェクトベースのdynamic型なども加わっている。
EXPLAIN QUERY PLANアウトプットのフォーマットを改善、クエリプランについての情報がわかるようになった。sqlite3_db_config()APIでは、データベースの接続設定オプションとしてSQLITE_DBCONFIG_RESET_DATABASEが加わった。
データベースのコンテンツに変更がないとき不要なローレベルのディスク書き込みを行わないことでUPDATEの性能を強化した。このほかにも、OR最適化、クエリプランナーなどで性能関連の強化が加わっている。
CLIでも強化が加わり、バグも修正した。
SQLite
https://www.sqlite.org/