Linuxデスクトップアプリケーション向けのパッケージ管理システム「Flatpak 1.0」リリース

 Linuxデスクトップアプリケーション向けのパッケージ管理ツール「Flatpak」開発チームは8月20日(スウェーデン時間)、「Flatpak 1.0」を発表した。Flatpakアプリのリポジトリ「Flathub」も正式扱いとなっている。

 FlatpakはLinux向けのアプリケーションパッケージ管理システム。旧名称は「XDG-app」。ソフトウェアのデプロイ、パッケージ管理、アプリケーションの仮想化などの機能を利用して、Linuxアプリケーションの構築と配信を効率化できる。独立したプロジェクトとして開発が進められており、Flatpak向けパッケージはFedora、Red Hat Enterprise Linux、Ubuntuなど16種類のディストリビューションで利用できる。

 今回のリリースは「重要なマイルストーン」とされており、多くの機能が導入されたという。たとえば、そのバージョンのサポートが終了されていることを示すマーキングをパッケージに含めることが可能になった。また、コマンドラインインターフェイスも大きく改善されている。

 権限も強化し、ホストSSHエージェントを要求する機能も加わった。アプリケーションが自身を再起動するための機能も導入した。

 これらに合わせて、エコシステム構築に向けた取り組み「Flathub」サービスも正式扱いとなった。FlathubはFlatpakアプリのリポジトリで、LinuxデスクトップとWebよりアクセスできる。2017年5月にベータローンチしており、GNU Image Manipulation Program(GIMP)、Spotify、Slackなどが並んでいる。

Flatpak
https://flatpak.org/