Linuxデスクトップ向けアプリケーション仮想化機構「flatpak 0.6.13」リリース
Linux向けのアプリケーション仮想化技術「flatpak」開発チームは10月25日、最新版「flatpak 0.6.13」を公開した。プロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはLGPL。
flatpak(旧名称「xdg-app」)は、Cで実装されたLinuxデスクトップアプリケーション向けの仮想化機構。アプリケーションをOS環境とは切り離されたサンドボックス環境内で実行することでセキュリティを高め、またほかのアプリケーションからの干渉を最小限にできる。サンドボックス環境の構築にはcgroupsやseccomp、ネームスペース、バインドマウントなどのLinuxカーネル技術やOpen Coutainer InitiativeのOCIフォーマットなどを利用しており、単一のアプリケーションパッケージをさまざまなLinuxディストリビューションで動作させることができるという。
flatpak 0.6.13ではインストールやアップデート、アンインストールのためのコマンドライン引数が変更された。これにより、一度のオペレーションで複数のアプリケーションをインストールできるようになった。
また、インストールやアップデート時に必要なアプリケーションランタイムがインストールされているかをチェックするようになった。インストールされていない場合は、リモートにあるかどうかを調べてユーザーにインストールするかを尋ね、ない場合はインストールとアップデートはできない。
本バージョンでは、ランタイムから直接flatpackをローンチできるようになった。また、「remote-add」や「install —-from」コマンドでURIをサポートするようになり、単一のコマンドでflatpakrefsとflatpakreposをインストールできるという。拡張ディレクトリのサポート、汎用のポリシー向けのアプリメタデータのサポートなども加わり、サンドボックスツールのbubblewrapはセキュリティを修正した0.1.3にアップデートした。
Flatpak
http://flatpak.org/