Red Hat、OCI準拠コンテナイメージを簡単に作成できる「Buildah 1.0.0」をリリース
米Red Hatは6月6日、Open Container Initiative(OCI)イメージ構築ツール「Buildah 1.0.0」をリリースしたと発表した。
Buildahは、Open Container Initiative(OCI)イメージやDockerコンテナイメージを簡単に構築することを目指すツールで、Red HatのProject Atomicイニシアティブの下で1年前に開発プロジェクトが立ち上がった。スクラッチまたはイメージを利用したコンテナの作成、作業中のコンテナまたはDockerfileの命令を経由してのイメージ作成などのコマンドラインツールが含まれる。コンテナのルートファイルシステムのマウント/アンマウントなども可能。必要な機能のみを備えており、Dockerデーモンが不要になるなどのメリットがある。
コードそのものは2017年5月に公開されており、2017年6月中旬にバージョン0.1が公開。その後1年未満でのバージョン1.0登場となった。
構築中に外部ボリュームを参照するコンテナイメージを構築できるようになった。完成したイメージで外部ボリュームを一緒に出荷する必要はないため、イメージをコンパクトに維持できる。
マルチステージをサポートし、イメージのプル/プッシュのための複数のコンテナ転送手法を備えた。FIPS(連邦情報処理規格)のサポートも加わった。
Buildahは、Red Hatが4月に公開したRed Hat Enterprise Linux 7.5でサポートされている。