Pythonによるデータサイエンスツールディストリビューション「Anaconda Distribution 5.0」公開

 米Anacondaは10月25日、Pythonベースのデータサイエンスプラットフォーム「Anaconda Distribution 5.0.1」を公開した。

 Anacondaはデータサイエンスや学術用途のコンピューティングで利用されているディストリビューションで、Pythonに加えてデータサイエンスで使用する1000以上のPython、Rパッケージ、依存性、環境などを1クリックでインストールできる。パッケージにはPandas、ScyPy、NumPy、R StudioなどIDE、分析・学術コンピューティング、視覚化、機械学習など多岐に渡り、パッケージマネージャ「Conda」を備える。Anacondaは450万人が利用しているというオープンソースの無償版のほか、サポート付きの有料版「Anaconda Enterprise」も提供している。

 Anaconda 5.0は、2016年4月に公開されたバージョン4系に続く最新版。100以上のパッケージが新しくなった。Jupyter Notebookの次世代版JupyterLabがバージョン0.27.0となり、統計関数ライブラリMKLは2018.0.0となった。

 Condaパッケージコミュニティのconda-forgeの手法(レシピ)をできる限り取り入れた。conda-forgeはConda向けのレシピ、ビルドイフラ、ディストリビューションで構成されるコミュニティおよびリポジトリ。各リポジトリは、Windows、Linux、Mac OS X上で再現・反復可能な方法で自動でレシピをビルドするという。

 Mac OS XとLinuxではコンパイラが新しくなった。99.5%を書き直しており、モダン化を進め安全性と性能を改善するという。これに合わせて、新しいチャネルpkgs/mainがデフォルトに加わった。優先度が最も高いチャネルで、新しいコンパイラで構築したパッケージが含まれる。

 Anaconda 5.0はAnacondaのWebサイトより入手できる。

Anaconda
https://www.anaconda.com/