Pythonパッケージのドキュメントホスティングサービス「pydoc.io」が公開される

 Read the Docsは11月17日、Python向けのドキュメントホスティングサービス「pydoc.io」の運営プロジェクト立ち上げを発表した。まずはPythonで広く使われているパッケージ配布システム「PyPI(Python Package Index)」上にアップロードされたすべてのパッケージのドキュメント公開を計画している。また、その後はGitHub上で公開されているPythonコードのドキュメントに対象を広げることを目指す。

 Read the Docsはコミュニティが運営するドキュメンテーションホスティングサービス。ソースコードリポジトリを登録しておくことで、そこで公開されているドキュメントが自動的にRead the Docs上でビルドされ公開されるというシステムを提供している。

 pydoc.ioはMozillaのオープンソース支援プロジェクト「MOSS(Mozilla Open Source Support)」で資金を得たもの。RubyやGoにはそれぞれ「rubydoc.info」や「godoc.org」といったドキュメントホスティングサイトがあるが、Pythonでも同じようなものを提供するとしている。Pythonではpydocや「Sphinx」といったツールを使ったドキュメント作成が広く普及しており、pydoc.ioでもこれらをサポートする。

 将来的にはPyPIにアップロードした全パッケージのドキュメントを自動生成することを計画しているとのことだが、現在はβ版とのことで、numpy-1.9.3やDjango-1.10.2、redis-2.10.5など一部のパッケージのドキュメントのみがリストされている。

pydoc.io
https://www.pydoc.io/