LTS版の最新版「Qt 5.9.5」が公開、100以上のバグを修正

 Qt開発チームは4月12日、長期サポート版である「Qt 5.9」の最新安定版「Qt 5.9.5」をリリースした。

 Qt 5.9.5は2017年5月に公開した長期サポート(LTS)版「Qt 9.5」のポイントリリース。Qt 5系は2012年に登場、最新版は2017年12月にリリースされた「Qt 5.10」。

 QtのLTSポリシーでは、最初の6か月間は積極的にバグの修正を行うフェイズとなり、その後重要なバグとセキュリティ修正のみを施す6か月間の「strict」フェイズを設ける。その後1年は「very strict」として重要なセキュリティ修正のみが行われることになっている。Qt 5.9系は2月より「strict」フェイズに入っており、本リリースも新しい機能はない。それでも、100件以上のバグを修正し、9.5.4から合計で約450の修正が加わった。

 QtCore、QtGui、QtWidgetsなどで変更が加わっている。たとえばQtCoreでは、QPluginLoaderでプラグインスキャンシステムのメモリ割り当ての不具合、QDateTimeとQLocaleでクラッシュにつながる可能性のあるバグなどが修正されている。

 プラットフォーム固有の修正として、Android、Windowsで変更が加わっている。

The Qt Company
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