「Webpack 4.0」リリース、設定がより容易になり速度も向上

 2月25日、JavaScript向けのリソース管理ツール「Webpack 4.0」(開発コード「Legato」)が公開された。設定ファイルでのmodeオプションの導入、プラグインシステムの強化などが特徴となる。

 Webpackは、依存関係を持つさまざまなリソースを1つのファイルにまとめるためのツール。ローダーやプラグインなどの機能を利用して、バンドルとして保存する前にミニマイズなどの処理を行うこともできる。

 Webpack 4.0は、2017年6月に公開したバージョン3に続く最新版リリースとなる。新しい設定項目として「mode」を導入した。開発(development)と運用(production)の2つの選択肢があり(デフォルトは「production」)、それぞれに異なった設定で最適化を実行できる。さらにいくつかの項目でデフォルト設定が用意され、初期設定を行うこと無しに利用できるようになった。

 プラグインシステムも新しく書き直されている。CommonsChunkPluginが非推奨となり、代わってデフォルトのセットと容易にオーバーライドできるAPIである「optimize.splitChunks」が導入された。共有チャンクが自動生成されるという。

 また、ローカルにあるWebAssemblyモジュールのインポートとエクスポートが可能になった。これにより、Rust、C/C++などの言語ファイルを直接インポートできるという。

 新たにモジュール型が導入され、モジュールの形式を指定できるようになった。まずはJavaScriptについて5種類のモジュール型が定義されているが、今後はCSSやHTMLについてもモジュール型の取り組みを継続し、4系または5で導入するという。

 性能も改善し、ビルド時間を最大で98%も高速化できるとしている。

Webpack
https://webpack.js.org/