ログ解析のLogz.io、ログ解析環境構築ツール2種をオープンソースに

 イスラエルLogz.ioは2月22日(現地時間)、ログ解析環境の構築と運用に向けたJSON変換・処理ライブラリ「Sawmill」と、Kubernetesを使ったデプロイに向けた継続的開発ツール「Apollo」をオープンソースで公開することを発表した。

 Logz.ioはAIを利用したログ解析技術企業。オープンソースのELK(Elasticsearch、Logstash、Kibana)スタックを用意しており、エンタープライズレベルのログ解析を提供する。

 今回オープンソース化したSawmillとApolloはLogz.ioの開発とデータ取得パイプラインで実際に使われている技術で、これらを利用して開発者は拡張性のあるログ解析環境を構築・運用できるという。

 ApolloはKubernetesの上に構築した高度なビジュアルなレイヤーで、1クリックでKubernetes上にデプロイできる。Kubernetes名前空間ベースの仮想環境、パーミッションモデルを持つ。

 実装後の全環境のスナップショット付き実装履歴、ライブの環境ステータス、実装をブロックするブロッカーなどの機能もあり、テンプレートや変数を活用したグループ単位での実装もできる。これを利用してマイクロサービス向けのコンテナオーケストレーションができ、複雑なアプリケーションを容易に構築・実装できるとしている。

 Sawmillは高性能のJavaライブライでJSONドキュメントの変換、フィルタリングなどができるツール。groks、geoipなどを統合でき、フィールドやタグの削除なども記述的な方法でできるという。これまでLogstashを利用してデータの作業を進めていたが、起動や処理の時間、動的な設定などに課題を感じ、社内で開発したという。

 Sawmill、Apolloはともにプロジェクトのページより入手できる。ライセンスはApache License 2。

Logz.io
https://logz.io/

Apollo
https://github.com/logzio/apollo

Sawmill
https://github.com/logzio/sawmill