米CoreOS、商用Kubernetesプラットフォーム「Tectonic 1.6.2」を発表

 米CoreOSは5月11日、商用のKubernetesプラットフォーム「Tectonic 1.6.2」を発表した。Kubernetes 1.6.2をサポートし、インストーラの強化、ワークロード分離などの機能が加わっている。

 TectonicはCoreOSスタックとKubernetesを組み合わせたコンテナ運用のための商用ディストリビューション。コンソール、LDAP認証、モニタリング、オペレーターなどのコンポーネントにより構成され、クラスタの安全性、簡素化などを特徴とする。ベアメタルまたはAmazon Web Service(AWS)上で動く。

 Tectonic 1.6.2は3月末に公開された「Kubernetes 1.6」を受けたリリースで、Kubernetesは最新のバージョン1.6.2をサポートする。

 AWSとベアメタルのインストーラーを強化した。HashiCorpが開発するインフラの安全な起動のためのツール「Terraform」によるサポートを実現し、デフォルトのスタックテンプレートに加えて、Terraform Configurationsをカスタマイズしてインストーラーがこれを利用するように変更できるようになった。

 Kubernetesで進んでいる制御プレーンとワークロードの分離機能を活用し、ワークロードを明確に分離した。サービスを複数のノードに分散させることで制御プレーンの信頼性も強化した。ワークロードの分離は、ユーザーが複数のコントローラーとワーカーノードを実装時にデフォルトで有効になる。

 ロールベースのアクセス制御(RBAC)がすべてのユーザーでデフォルトとなった。合わせて、クラスタでの役割の作成、編集、割り当てのためのコンソールも再設計した。また、監査ログのサポートも有効となっている。

 このほか、OpenID Connectを利用するIDサービス「Dex」も新しくなり、LDAPに加えて最新のSAMLコネクタをサポートした。

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