「Go 1.10」リリース、Windows XP/Vistaなどのサポートは本バージョンで終了
プログラミング言語「Go」開発チームは2月16日、最新版となる「Go 1.10」を発表した。
Goは、Pythonのような容易性やプログラミング速度と、C/C++の安全性を組み合わせることを目指してGoogleが開発するプログラミング言語。ライセンスはBSD Licenseで、WindowsやMac OS X、Linux向けにバイナリディストリビューションを提供している。
Go 1.10は2017年8月に公開されたGo 1.9に続く最新版。Go 1系の互換性を維持しつつ、ツールチェーン、ランタイム、ライブラリなどで変更が加わった。ほとんどのGoプログラムがこれまで通りコンパイル、起動できるとしている。
ビルドしたパッケージのキャッシングを強化し、インストールされているパッケージとは別に、自動でパッケージのビルドをキャッシュするようになった。「go build」コマンドではこのほか、ソースファイルの中身などから古いパッケージを検出するなどの機能も加わった。「go install」コマンドでは、コマンドラインで直接リストしたパッケージとコマンドのみをインストールするようになった。
「go test」コマンドでもテスト結果のキャッシュを行うようになった。テストされるパッケージで「go vet」を自動で走らせ、テスト前に重要な問題を検出するようになった。
Cコードの呼び出しができるGoパッケージを作成するCgoも強化し、文字列値をGoとC間で渡せるようになった。このほか、Unicode 10.0もサポートされた。
本バージョンからは、サポートするFreeBSDのバージョンが10.3以上となった(FreeBSD 9.3はサポート外)。NetBSDのサポートも復帰したが、バージョンはNetBSD 8以上となっている。そのほか、Windows XP/VistaおよびMac OS X 10.8(Mountain Lion)/10.9(Mavericks)、OpenBSD 6.0についてのサポートは本バージョンが最後となる。次バージョンの1.11からはWindows 7以降、Mac OS X 10.10(Yosemite)以降、OpenBSD 6.2以上のみのサポートになるとのこと。