「GCC 7.2」が公開
GNU Compiler Collection(GCC)開発チームは8月14日、最新版となる「GNU Compiler Collection(GCC) 7.2」をリリースした。7系では初となるポイントリリースで、多数のバグが修正されている。
GCCはC/C++/Objective-C、Fortran、Java、Ada、Goなどさまざまな言語に対応するコンパイラ集。プロジェクトは今年30周年目を迎えている。
GCC 7.2は5月に登場した7系初のポイントリリース。本バージョンでは7.1での不具合修正が主となっている。なお、プロジェクトは次期8系の開発を進めており、新機能は8系に盛り込まれる。
合計で100近くのバグが修正されており、多くが5系または6系からさかのぼって存在するものだという。ループパフォーマンスに関するもの、x86 64-linuxでのvar-tracking(variable tracking)の性能などのほか、大規模なテストケースのコンパイルのメモリや、g++でネストしたmapコンパイルでのメモリの使用も改善した。ICE(Internal Compiler Error)でも、多数のバグが修正されている。
GCC 7.2はプロジェクトのWebサイトより入手できる。