「Go 1.9」が公開、型エイリアスをサポート

 GoogleのGo言語開発チームは8月24日、最新版となる「Go 1.9」を公開した。型エイリアスが導入されたほか、性能関連の強化などが加わっている。

 GoはGoogleが開発するプログラミング言語で、Go 1.9は2月に公開されたバージョン1.8に続く最新版となる。

 本バージョンでは型エイリアスのサポートが加わった。「type <エイリアス>=<型>」という構文で型の別名を定義できるもので、2つのパッケージ間で型を移動させながらコードを段階的に修復するといった用途で利用できるという。また、符号なし整数向けにビット計数や関数のマニピュレーションなどを行うmath/bitsパッケージを導入した。可能な場合に特殊なCPU命令を使うよう実装されており、たとえばx86_64システムではbits.TrailingZeros(x)メソッドはBSF命令を利用して処理されるとのこと。同一パッケージ内の関数の並行コンパイルも実現し、性能の改善が測れるという。

 そのほか、syncパッケージに新たにMap型が加わり、同時アクセスのセキュリティを強化した。testingパッケージでは、Helperメソッドが加わった。

 なおGo 1.9はFreeBSD 9.3をサポートする最後のバージョンで、Go 1.10以降はFreeBSD 10.3以上が必要となる。OpenBSDについては、cgoバイナリのためのPT_TLS生成が有効となっており、バージョン6以上が必要となる。本バージョンより、OpenBSD 5.9のサポートは削除されている。

Go
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