GNU Project、「ncurses 6.1」を公開

 GNU Projectは1月27日、ターミナル制御ライブラリ「ncurses 6.1」を発表した。バージョン6系の登場から2年半ぶりのポイントリリースとなる。

 ncurses(new curses)はSystem V Rel 4.0のcurses(UNIX系システムのターミナル制御ライブラリ)の持つ機能などを実装したライブラリ。これを利用することで、ターミナル上でグラフィカルなUIを容易に実装できる。

 ncurses 6.1は2015年夏に公開されたcurses 6.0系の最新版。5系、6系と互換性があり、ABI(アプリケーション・バイナリ・インターフェイス)拡張を提供する。

 ターミナル機能をシェルスクリプトで検索するtput、ターミナルの初期化tsetの統合を強化した。合わせてclearコマンドも機能が追加されている。数値対応も強化した。これによりterminal構造などに変更が加わっているという。

 性能を強化し、色関連ではカラーペア(reset_color_pairs、alloc_pair、find_pair、free_pair)の管理を簡素化する関数、RGB拡張の強化などが加わった。

 このほかにも、細かな機能強化が多数行われている。

ncurses
https://www.gnu.org/software/ncurses/ncurses.html