topコマンドの強化版「htop 2.0」リリース、BSDやOS Xもサポート
UNIX向けのプロセスビューア「htop」開発チームは2月10日、最新版「htop 2.0.0」を公開した。クロスプラットフォーム対応を実現した初のバージョンとなり、Linuxに加えて、FreeBSDやOpenBSD、Mac OS Xをサポートする。
htopはCで実装されたインタラクティブなプロセスマネージャおよびシステムモニター。topコマンドをベースとしており、高速な起動、全てのプロセスとコマンドラインを閲覧できるリスト機能、マウス操作のサポートなどを加えた。プロセス終了や優先度の変更にあたってプロセスIDの入力が不要である点も異なると説明している。
htopはこれまでLinuxのみをサポートしていたが、プラットフォーム抽出レイヤを導入し、クロスプラットフォームを実現した。プロセスデータ収集のためのロジックは/procファイルシステムをベースとし、UIは移植性のあるライブラリNCursesに依存していたが、2015年よりコードベースの移植性を強化した結果となる。
2.0ではまた、NCurses 6 ABIのサポートを導入、マウスウィールを利用したスクロールをサポートするようになった。マウスの対応も改善した。
設定画面におけるメーターとカラムの移動が容易になり、「e」キーを押すと環境変数設定を表示するようになった。メーターのグラフモードも一新し、解像度を改善したUTF-8ベースとなった。また、プログラムパス設定の表示も可能となった。
このほか、多数のバグも修正されている。htop 2.0はプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはGPL。