電子メール検索システム「Notmuch 0.26」リリース
1月9日、コマンドラインやテキストエディタと連携して利用する電子メール検索システム「notmuch 0.26」が公開された。
Notmuchはシンプルで高速な電子メールシステムを実現するためのオープンソースソフトウェア。タグベースでメールを管理できるシステムで、高速に検索を実行できるのが特徴。メールの送受信機能は備えておらず、別のツールと組み合わせて利用することが前提となっている。Rubyで作成された電子メールプログラム「Sup」に着想を得たもので、性能を改善するためにCで書き直す取り組みを進める中で別のプロジェクトとして進化したという。
コマンドラインインターフェイスでは、検索キーワードにマッチするメッセージを全て再インデックスするサブコマンド「notmuch reindex」を導入、特定のメッセージのインデックス手法を変更できるようになった。エラーレポートを改善し、正規表現ベースでファイルやディレクトリを無視するコマンドも加わった。暗号関連も多数の強化が加わっている。
notmuchインデックスにある暗号化メールのクリアテキストのインデックスが可能になった。メッセージ単位またはデフォルトで可能。
Emacs関連ではmake-processを可能な限り利用することで、一時ファイルを使用することなくstdoutとstderrをnotmuchコマンドから分離できるようになった。
ライブラリでは重複したメッセージIDを持つファイルのインデックスを改善し、ファイルを数えたりプロパティを削除する関数が加わった。テストスイート、Pythonバインディングなどでも強化が加わっている。
このほか細かな機能が多数加わっており、バグも修正されている。
Notmuch
https://notmuchmail.org/