「GnuPG 2.2」が登場、2.0系を置き換える長期サポート版に

 GNU Privacy Guard(GnuPG)開発チームは8月28日、「GnuPG 2.2.0」をリリースした。長期の安定ブランチと位置づけており、新しい機能はなくバグの修正が中心となる。

 GNU Privacy Guard(GnuPG)は暗号化や署名、公開鍵/秘密鍵の管理と言った機能を持つソフトウェア。OpenPGP標準のフリーな実装で、ほかのアプリケーションと容易に統合できる。ライセンスはGNU GPLv3。

 GnuPG 2.2.0は2014年11月に公開されたバージョン2.1に続く最新版。2017年12月31日にEOLを迎える2.0系を置き換える「長期サポート版」と位置付けている。

 2.1系で行われた変更を盛り込んだ。pgpコマンドは「pgp2」ではなく「pgp」としてインストールされるようになり、「–auto-key-retrieve “local,wkd”」オプションがデフォルトとなった。また、ローカルに鍵がない状態でメールアドレスに暗号化しようとすると鍵サーバーとWeb Key Directoryオペレータに知らせる機能が有効になった。これにより、鍵の発見が容易になるとしている。

 このほか、「–no-grab」オプションがデフォルトになり、インポートでは「show-only」オプションが新たに加わるなどの強化が計られている。

GNU Privacy Guard(GnuPG)
https://gnupg.org/