米Red HatやGoogleなど、GPLv2やLGPL違反時の「治癒期間」の権利を約束へ

 米Red Hat、米Googleなど4社は11月27日(米国時間)、 GNU General Public License(GPL)v2ライセンスの準拠にあたって違反や間違いがある場合に是正できる「治癒期間」について権利を拡大すると発表した。オープンソースライセンスの予測性を強化する取り組みとしている。

 オープンソースソフトウェアライセンスとしてよく用いられるGNU、およびGNU Lesser General Public License(LGPL)の2種のライセンスの違反問題に対するもので、Red Hat、Google、米Facebook、米IBMの4社が共同で「Common Cure Rights Commitment」として治癒(是正)の権利にコミットする。

 2007年に正式版が公開されたGPLv3は、ライセンスの準拠違反を是正する機会を与えた。ライセンスのミスや違反は「意図せずに」発生するものであることから、このアプローチは合理的なアプローチであり、4社はこれをGPLv2、LGPLv2.1、LGPLv2にも拡大する。

 Common Cure Rights Commitmentでは、ライセンスの違反行為を中止したら、特定の著作権所有者からのライセンスが回復されることを約束している。また、著作権所有者が違反を通知した場合、違反通知が初めてで30日以内に是正した時も回復されるとしている。

 Red Hat、Google、IBMの3社は自社ページでCommon Cure Rights Commitmentについて説明している。

Red Hat
https://www.redhat.com/en/about/gplv3-enforcement-statement
https://www.redhat.com/en/blog/fostering-greater-open-source-development

Google
https://opensource.google.com/gpl-enforcement/

IBM
https://developer.ibm.com/code/open/