カスタマイザーを強化した「WordPress 4.9」公開

 WordPress開発チームは11月16日、オープンソースのブログソフトウェア「WordPress 4.9」(Tipton)を公開した。

 WordPressはPHPで実装されたオープンソースのブログプラットフォーム。ブログだけでなく、コンテンツ管理システムとしても利用できる。ライセンスはGPLv2。

 WordPress 4.9は2014年9月に公開されたバージョン4系の最新版。4系では6月に公開された4.8に続くリリースとなる。開発コードの「Tipton」は、ジャズ音楽家のBilly Tipton氏から名付けた。

 カスタマイズ機能「Customizer Workflow」を強化した。投稿の草稿や修正と公開スケジュール機能に加えて、サイトのデザインとデザインの変更のスケジュールが可能になった。

 また、デザイン段階でのコラボレーション機能として、プレビューのリンクを送信できるようになった。また、共同作業者の衝突を回避するロック機能により、草稿段階のデザインを保存・上書き防止できるようになった。草稿段階のデザインの変更の保存を促すプロンプトも備え、保存忘れを防止する。

 コーディング関連では、CSSの編集とカスタムHTMLウィジェットでシンタックスハイライトとエラーチェックを利用できるようになった。コードのスキャンを容易に行えるようになり、エラーをピンポイントで指摘することで早期に修正できるとしている。また、テーマとプラグインを直接編集しようとすると、下書きの作成と変更テストを促すよう警告するようになった。

 サイト構築関連では、テーマの切り替えの信頼性を強化し、2600件以上あるというテーマの発見とプレビューをCustomizerで行えるようになった。ウィジェットもアップデートした。

 開発側では、Customizer JS APIを強化し、テーマとプラグインでJavaScriptで実装されたテキストエディタ「CodeMirror」を使用できるようになった。MediaElement.jsをバージョン4.2.6にアップグレードした。

 WordPress 4.9はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

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https://ja.wordpress.com/