新デフォルトテーマ「Twenty Seventeen」を導入した「WordPress 4.7」が登場

 WordPressは12月6日、オープンソースのブログプラットフォーム最新版「WordPress 4.7」(開発コード「Vaughan」)を公開した。デフォルトのテーマとして「Twenty Seventeen」を正式導入、カスタマイズ関連でも多数の機能が強化されている。

 WordPressはPHPで実装されているコンテンツ管理システム(CMS)。拡張性が高く、さまざまなWebサイト構築に利用できる。WordPress 4.7は8月に公開されたバージョン4.6に続く4系の最新版で、ジャズボーカリストのSarah “Sassy” Vaughan氏にちなんで名付けられた。

 本バージョンでは新たなデフォルトテーマ「Twenty Seventeen」を導入した。Twenty Seventeenはビジネスサイトにフォーカスしたもので、複数のセクションを持ち、カスタマイズ可能なフロントページを特徴とする。ウィジェット、ナビゲーション、ソーシャルメニュー、ロゴなどを挿入してカスタマイズできる。

 サイトのカスタマイズを支援する機能も強化された。新規サイト作成時に利用できる「テーマスターターコンテンツ」を利用することで、適切な初期設定が容易に行えるようになる。また、プレビュー時にはコンテンツごとに編集ショートカットアイコンが表示され、これをクリックすることで各要素をすぐにカスタマイズできる。動画を使ったヘッダー表示にも対応したほか、独自のCSSを簡単に挿入できるカスタムCSS機能も実装された。

 開発者向けでは、投稿、コメント、メタ、設定などに向けた新たなREST APIエンドポイントが提供される。このAPIでは投稿やカテゴリ、タグ、ページなどWordPressのさまざまな要素に対する、より使いやすいアクセスを提供するという。そのほか、新たなAPIや関数、フックの見直しや修正なども行われている。

 WordPress 4.7はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

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https://wordpress.org