「WordPress 4.4」が登場

 オープンソースのコンテンツ管理システム(CMS)「WordPress」の開発チームは12月8日、「WordPress 4.4」(「Clifford」)をリリースした。埋め込み機能を強化し、WordPressを利用するほかのサイトに投稿を埋め込むことが可能となった。

 WordPress 4.4は2014年9月に登場したバージョン4系の最新版となり、8月に公開された4.3(「Billie」)に続くリリースとなる。「Clifford」は、ジャズミュージシャンのClifford Brown氏からとった。

 デフォルトのテーマとして新たに「Twenty Sixteen」を採用した。グリッドデザイン、柔軟性のあるヘッダ、カラースキームなどの特徴を備え、あらゆるデバイスでモダンな外観を提供するという。

 また、写真や画像をデバイスに合った適切な解像度で表示するレスポンシブル画像サポートが加わった。「RIGG Responsive Images」プラグインをコアに組み込んだもので、デバイスの画面サイズ、解像度などに基づき自動で調整してくれる。

 埋め込みも強化した。すでに対応済みのYouTube、Flickr、Twitterに加えて、コンテンツ埋め込みの標準規格「oEmbed」に対応しているCloudup、Reddit Comments、ReverbNation、Speaker Deck、VideoPressなどのサイトのコンテンツを埋め込めるようになった。また、oEmbedを利用してほかのWordPressサイトに投稿を埋め込むことも可能になった。埋め込みたいURLをエディタにドロップすると、プレビューが表示されるのでタイトル、抜粋などを加えればよいという。

 開発関連では、REST API向けのインフラをコアに統合した。WordPressでの開発を強化するもので、REST APIによりRESTful APIをWordPress上で容易に構築・拡張できるという。インフラは最初のステップとなり、今後段階的に強化していく。

 このほか、タームでのメタデータサポート、コメントクエリの改善なども加わっている。

WordPress
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