Dynamic Importをサポートした「TypeScript 2.4」が公開

 米MicrosoftのTypeScript開発チームは6月27日、JavaScriptのスーパーセットの最新版「TypeScript 2.4」を公開した。ECMAScriptのDynamic Importのサポートなどが加わっている。

 TypeScriptはMicrosoftが開発を主導するプログラミング言語。JavaScriptをベースに、型やクラス、モジュール機能を提供するのが特徴。ECMAScript 3/5/2015との互換性もある。TypeScriptで実装されたコードはJavaScriptに変換でき、さまざまなOSやブラウザ上で動作する。

 TypeScript 2.4は、4月末に公開したTypeScript 2.3に続く最新版。非同期でモジュールを読み込むECMAScriptのdynamic import()表現をサポートした。dynamic import()は現在仕様策定が進んでいる機能で、これにより読み込み時間を短縮できるという。

 また、列挙型(enum)で文字列を利用できるようになった。デバッグが容易になり、文字列を使う既存のシステムの記述が可能になるという。

 Generic推測で新しい方法として、関数の返り値の型を推測として利用できるようになった。また、型パラメーターの推測、Generic関数のチェック強化、コールバックパラメーターの反変性の強化などが加わった。オプションプロパティのみを含む肩を”weak type”として検出できるようになった。

 TypeScript 2.4はnpmやNuGetを利用してインストールできるほか、Visual Studio 2015(Update 3)とVisual Studio 2017(Update 2)向けのパッケージもMicrosoftのダウンロードサイトより入手できる。

TypeScript
https://www.typescriptlang.org/