5系で最後のリリースとなる「GCC 5.5」公開
GNUプロジェクトによるコンパイラ集「GNU Compiler Collection(GCC)」開発チームは10月10日、バージョン5系の最新版「GCC 5.5」をリリースした。5系最後のリリースとなり、バグ修正が中心となる。
GCCはGNU Compiler Collectionの略で、GNUプロジェクトが開発を進めるOS向けコンパイラとして開発がスタートした。C/C++/Objective-C、Fortran、Java、Ada、Goなどさまざまな言語に対応する。
GCCは5月に最新の7系を公開しており、新機能は次期8系に向けて開発されている。7系の最新版は8月にリリースしたGCC 7.2、6系の最新版は7月にリリースしたGCC 6.4。
GCC 5.5は、2015年に登場した5系の最新版。バージョン5.4の深刻なバグや不具合をはじめ250件を修正した。libstdc++に関するもの、ICE(Internal Compiler Error)などが修正された。5系のみの修正もあるが、5系、6系、7系、開発中の8系共通の不具合も含まれている。