「GCC 5.4」リリース、約150件のバグを修正

 GNU Projectは6月3日、コンパイラスイート「GNU Complier Collection(GCC)5.4」」を公開した。バグ修正が中心のリリースで、多数のバグが修正されている。

 GCCはC/C++/Objective-CやFortran、Java、Ada、Goといったさまざまなプログラミング言語に対応するコンパイラ。libstdc++およびlibgcjといったこれらの言語向けのライブラリも提供されている。ライセンスはGPLv3。

 GCC 5.4は、2015年4月に公開されたGCC 5系のバグ修正リリース。同年12月に公開されたGCC 5.3に続くものとなる。合計で147件のバグを修正した。この中にはリグレッションなど深刻なバグも含まれており、性能に関するものやメモリ使用とコンパイル時間に関するもの、整数オーバーフローチェックの最適化(x86/x86_64)や「-O2」オプション指定時の不正確なコード生成などもある。

 なお、GCCプロジェクトの最新版は、4月末に公開した6系の最初のリリースとなるGCC 6.1となる。

GNU Compiler Collection
https://gcc.gnu.org/