DevOpsの自動化支援機能が追加された「GitLab 10」リリース

 オランダGitLabは9月22日、Gitリポジトリ管理ツールGitLabの最新のメジャーリリース版「GitLab 10.0」を公開した。DevOpsの強化などの新機能が加わっている。

 GitLab 10は、3月に登場したバージョン9系に続く最新版。DevOps関連の強化として「Auto DevOps」を導入した。ビルド、テスト、コードの品質保証(QA)、レビュー、実装、モニタリングを単一の環境で自動設定できる機能で、DevOpsのプラクティスをチームが容易に受け入れられるという。Ruby、Rails、PHP、Python、JavaなどでHerokuビルドパックをサポートし、テンプレートを利用してGitLabのCI/CD上に簡単にDevOpsのライフサイクルを設定できる。各マージリクエストで変更をプレビューするReview Appも実装する。

 新しいナビゲーションも導入した。一貫性のあるデザインにより容易に機能を操作できるほか、パーソナライズも可能になった。カラーテーマなどを変更できる。

 イシュー管理では、グループマージリクエストのリストページのフィルタリングと検索を改善した。作者、担当割り当て、マイルストーン、レベルなどによりマージリクエストを絞り込むことができる。なおこの機能を貢献したHiroyuki Sato氏は、最も貢献が優れていたメンバーに贈られるMVPを受賞している。

 古いマージリクエストのdiffディスカッションを自動で解決できる機能も加わった。9.0で導入したサブグループも改善し、WikiでGitLab APIをサポートした。Wikiページのすべてのリストを取得したり、特定のページを取得したり、新しいページを作成するなどのことができるという。

 セキュリティ関連も強化し、使用するSSH鍵の種類や最小限の長さなどを設定できるようになっている。このほか、性能を始め細かな修正も多数加わっている。

GitLab
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