サブグループやKuberneteとの連携機能などが導入された「GitLab 9.0」リリース

 オランダGitLabは3月22日、Gitリポジトリを中心とするプロジェクト管理ソフトウェアGitLabの最新メジャーリリース版となる「GitLab 9.0」を発表した。サブグループ、環境モニタリングなどの機能が新たに加わっている。

 GitLab 9.0は、2015年9月に公開されたGitLab 8.0に続くメジャーリリース。新たにコラボレーション関連機能として「サブグループ」が導入された。グループ内にグループを作る機能で、より細かくグループを組んでの協業が可能になる。

 バージョン8.0で「GitLab CI」を完全に統合し、その後APIの強化を続けるなど機能強化が進められている継続的インテグレーション(CI)関連では、Enterprise Edition向けの機能として「Deploy Boards」が導入された。コンテナクラスタ管理ツール「Kubernetes」と組み合わせて利用するもので、Pipelinesの環境ページより各クラスタ上でのデプロイ状態を表示できる。これにより、開発者やチームのメンバーはKubernetesのPod単位でロールアウトの状態や成果を把握できる。Enterprise EditionのStarter顧客は無償でDeploy Boardsを試用できる。

 早期リリース機能として、各Kubernetesベースの環境上で動くアプリケーションのCPUおよびメモリ使用状況の追跡機能も搭載された。将来的には、マージが性能に与える影響を測定するなど機能を追加していくという。

 コードレビューやコードコラボレーションにおける改善も継続され、これまで導入したコンフリクトエディタなどの新しい機能が既存機能に統合された。Prometheusベースの環境モニタリングも導入されている。CI/CDパイプラインとソースコードリポジトリに統合されており、ステージングなど運用システムで使用するのと同じ技術を開発環境でも利用できるという。

 そのほか細かい機能強化や性能改善も加えられた。インターフェイス改善の取り組みの一環として、利用者がGitLabに求める機能を提案できる「リサーチパネル」も導入されている。

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