Oracle、Java EEをEclipse Foundationに寄贈する方針。名称も変更へ

 米Oracleは9月12日、「Java EE」をEclipse Foundationに寄贈する意図を明らかにした。提案には、名称変更も含まれているという。

 Oracleは8月、Java EEをオープンソース団体に寄贈する意図を明らかにしており、今回それに向けて進めてきた作業を報告した。

 まずは、米IBM、米Red HatなどのJava EEに多大な貢献をしているベンダーにアプローチし、今後の方向性について支援を求めたとのこと。

 次に、提案の詳細な定義も進めた。Java EE技術及び関連するGlassFish技術の再ライセンス、新しい名称を含むプラットフォームのブランド戦略の定義(既存のjavaxパッケージ名称などを使えるようにしたいとしている)、既存の仕様の開発と新しい仕様を含むためのプロセスの定義などをあげている。

 その後、提案をいくつかの団体に持ちかけ話し合いを進めた。Eclipse Foundationを選んだのはその結果だという。「Eclipse FoundationはJava EE及び関連する技術についてしっかりした経験を持ち、関与も強い。Java EEの移管作業を迅速に進め、コミュニティフレンドリーなプロセスを作りプラットフォームを進化させることができる」とOracleのソフトウェアエバンジェリスト、David Delabassee氏は記している。

 Oracleは合わせて、既存のJava EEライセンシーに対するサポートを継続する点を再度強調している。既存のWebLogic Serverバージョンのサポートも継続するほか、将来のWebLogic ServerでJava EE 8に対応させることも明らかにしている。

米Oracle
http://www.oracle.com/