.NET Frameworkのオープンソース実装「Mono 5.2」リリース、64ビットサポートなどを強化
Mono Projectは8月14日、.NET Framework実装の最新安定版「Mono 5.2」を公開した。monoコマンドでの64ビットサポートなどの機能が加わっている。
Monoは米Microsoftの.NET Frameworkのオープンソース実装。C#とCLR(共通言語ランタイム)を土台としており、開発者はこれを利用して容易にクロスプラットフォームアプリケーション開発ができる。元々はXamarinのプロジェクトだったが、Microsoftが2016年に同社を買収、現在Microsoftの出資を受けるオープンソースプロジェクトとして開発が進んでいる。
Mono 5.2は5月に公開したMono 5.0に続くもので、1000近くのコミットがあったという。本バージョンではmonoコマンドがデフォルトで64ビットアプリケーションとして動くようになった。32ビットで使う場合は「–arch=32」オプションを利用する必要がある。ランタイムではこのほか配列保存の最適化、クラス初期化の改善なども強化した。
C#のDefault Interface Methodsを実験的にサポートした。クラスライブラリも強化し、.NET Standard 2.0対応の準備を進めた。5.2では、.NET Standard 2.0に対してコンパイルしたライブラリの読み込みと運用ができるようになったが、ツールのサポートはプレビューという。
Mono 5.2はプロジェクトのWebサイトより入手できる。
Mono Project
http://www.mono-project.com/