米Red Hat、ソフトウェア定義ストレージプラットフォーム「Red Hat Ceph Storage 2.3」を発表

 米Red Hatは6月6日(米国時間)、最新のソフトウェア定義ストレージプラットフォーム「Red Hat Ceph Storage 2.3」を発表した。Cephがバージョン10.2となり、新しいNFSインターフェイスが導入された。

 Red Hat Ceph Storageはハードウェアとソフトウェアの分離を実現できるというソフトウェア定義のユニファイドストレージプラットフォーム。一般的な低コストのサーバーやディスクで構成できし、柔軟なスケールが可能。Webスケールのオブジェクトストレージもサポートする。

 Red Hat Ceph Storageバージョン2.3は2016年6月に公開されたバージョン2系の最新版。3月に公開されたバージョン2.2に続くものとなる。

 ベースとするCephのバージョンが10.2(Jewel)となった。また、ファイルシステムCephFSが安定扱いとなった。Network File System(NFS)インターフェイスも新たにサポートし、Ceph Object Gatewayと連携してAmazon S3インターフェイスとNFSインターフェイスの両方で同じデータセットにアクセスできる。Red Hat Ceph Storageマルチサイト機能を利用することで、NFSプロトコルを利用したグローバルなデータアクセスも可能。

 Hadoop S3Aファイルシステムクライアントとも互換性があり、Ceph Storageオブジェクトストアを持つApache Hadoop MapReduce、Hive、Sparkなどのビックデータ分析アプリケーションを使うことができる。

 コンテナ実装ストレージのサポートも加わった。Red Hat Container Registry経由で単一のコンテナイメージとして提供され、コンテナ化されたアプリケーションとして実装できる。機能は通常のパッケージフォーマットと同じで、コンテナイメージとすることで、管理の簡素化、実装の高速化が図れるとしている。

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