オープンソースのメーリングリスト管理「Mailman 3.1」が公開

 メーリングリスト管理「Mailman」開発チームは5月25日、「Mailman 3.1.0」公開を発表した。3.0リリースから2年ぶりのポイントリリースとなり、多数の新機能が加わっている。

 Mailman(GNU Mailing List Manager)はPythonで実装されたメーリングリスト管理ソフトウェアで、Web統合、アーカイブ、自動バウンス処理、コンテンツフィルタリング、スパムフィルタなどの機能をもつ。ユーザーは容易にアカウントを管理でき、リスト運営者は容易にリストを管理できるという。

 Mailman 3.1は2015年4月に公開されたMailman 3.0に続く最新版。コア、Web UIの「Postorius」、アーカイバー「HyperKitty」などで新機能の導入、既存機能の強化や拡張が加わり、多数のバグも修正されている。

 コアではPyton 3.5と3.6のサポートが加わり、MySQLが公式サポートデータベースとなった。Mailman 2.1リストのインポートが改善され、DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance)軽減も導入した。

 Rest APIのバージョンが3.1に更新され、HTTP/1.1以上が必須となった。新しいRestリソースとメソッドも加わっている。

 新しいテンプレートシステムを導入、Mailmanから発信するすべてのメッセージに利用できる。Message-ID-HashヘッダーはX-Message-ID-Hashヘッダーに変更された。

 PostoriusとHyperKittyでは、UIを強化したほかユーザー体験も改善、Djangoソーシャルログインを採用、Facebook、Google、GitHub、GitLabを利用してログインできるようになった。

 Mailman 3.1はMailmanのサイトより入手できる。

Mailman
http://www.list.org/