Ruby向けWebアプリケーションフレームワーク「Sinatra 2」リリース

 Webアプリケーションフレームワーク「Sinatra」開発チームは5月15日、最新版となる「Sinatra 2.0.0」を発表した。7年ぶりのメジャーアップデートリリースとなり、Rackはバージョン2に、Rubyは2.2にアップデートされている。

 SinatraはRuby向けのWebアプリケーションライブラリ。最小限の作業でWebアプリケーションを構築できるという。ライセンスはMIT License。

 Sinatra 2.0は、2010年に公開された1.0に続くメジャーリリースとなる。1系では2013年に公開された1.4が最新版となっている。本バージョンではRubyのWebサーバーインターフェイスであるRack 2.0のサポートが行われた。これによりRack 1系のサポートは削除されている。さらにサポートされるRubyは2.2以上となり、2.2未満のサポートもなくなった。またRuby on Rails 5との互換性もあるという。

 Sinatraルーターに代わってMustermannが採用されたほか、Http/WebSocketサーバーのReelのサポートが加わった。このほか、サーバーでstart/stopメッセージを無効にするモード向けの「-q」フラグが加わった。:session_storでセッションミドルウェアを特定できるようになった。

 よく利用される拡張機能を含んだsinatra-contribも2.0となった。新たにSinatraソースツリーをバンドルするなどの強化が加わっている。

 Sinatra、Sinatra-contribはrubygemsよりダウンロードできる。

Sinatra
http://www.sinatrarb.com/