「mod_rails」「mod_rack」などで知られるWebサーバー拡張モジュール「Phusion Passenger 4.0.1」リリース

 オランダPhusionは5月6日、Apache HTTP ServerおよびNginx用のモジュール「Phusion Passenger 4.0.1」を公開した。「mod_rails」や「mod_rack」などとも呼ばれるモジュールで、Apache HTTP ServerやnginxをRuiby on Railsアプリケーション用のWebvサーバーとして利用可能にするもの。オープンソース版は同社Webサイトからダウンロードできる。

 Phusion PassengerはApache HTTP Serverおよびnginx向けの機能拡張モジュール。このモジュールを組み込むことで、これらのWebサーバーをRubyやRuby on Railsなどで作成されたWebアプリケーションのフロントエンドとして利用できる。Ruby(Rack)だけでなくPython(WSGI)ベースのWebアプリケーションにも対応し、C++での実装、ゼロコピー・アーキテクチャ、マルチスレッド/マルチプロセス設計などによる高速、安定性、堅牢性などを特徴とする。無料のオープンソース版のほか、サポート付きの有料エンタープライズ版があり、ソースコードはMIT Licenseで公開されている。

 Passenger 4.0.1は、バージョン4系で初の安定版となる。異なるバージョンのRubyを同時に利用できるようになり、またRuby 2.0系のサポートが加わった。JRubyやRubiniusもサポートする。アーキテクチャ全体も強化し、エラー診断、リアルタイムレスポンスバッファ機能、テストスイートなども改善されている。

 Phusionによると、Phusion PassengerはPixar、New York Times、Symantecなど15万以上のサイトで利用されているという。

オランダPhusion
http://www.phusion.nl/