オープンソースの拡張性のあるSQLデータベース「CockroachDB 1.0」が公開

 オープンソースのクラウドネイティブSQLデータベース「Cockroach」を開発する米Cockroach Labsは5月10日、「CockroachDB 1.0」を公開した。

 CockroachDBは拡張性があり、災害にも対応できる耐障害性を持つというグローバルなクラウドサービス向けSQLデータベース。分散型で大規模なデータを収容でき、水平方向の拡張性、単一障害点がなく運用も自動化できる「クラウドネイティブ」をアピールしている。すでにBaiduなどが運用環境で利用しており、ダウンロード数は10万件を上回るという。

 本バージョンは運用環境向けであり、分散SQL、マルチアクティブの可用性、柔軟性のある実装の3つにフォーカスした。分散SQLによって完全に分散されたACIDトランザクションを提供できるという。また、スキーマ変更のダウンタイムはゼロで、セカンダリインデックスと外部キーもサポートする。これにより、規模の大小を問わずさまざまなユースケースに対応できる。

 マルチアクティブの可用性では、アクティブ/アクティブを進化させたコンセンサス型のレプリケーションを導入した。これにより、一貫性のある性能を実現するとしている。

 KubernetesやDocker Swarmを使ったデプロイにも対応した。オンプレミスだけでなく任意のパブリッククラウド上で動かすことができ、ハイブリッドクラウド構成にも対応する。

 CockroachDBはLinux、およびWinows、macOSに対応する。オープンソース版のCockroach CoreはプロジェクトのWebサイトより入手できる。サポート付きの商用版も提供される。

米Cockroach Labs
https://www.cockroachlabs.com/