Linux Test Project、最新のLinuxテストスイートをリリース

 The Linux Test Projectは1月16日、Linux向けテストスイートの最新版を「JANUARY 2017」としてリリースした。

 The Linux Test Project(LTP)は、オープンソースコミュニティが利用できるテストスイートを開発する目的で2001年にIBM、OSDL、Bullが開始した共同プロジェクト。富士通、Cisco、Red Hat、SUSE、Oracleなどがメンテナンスを行っており、テストを利用してLinuxの信頼性、堅牢性、安定性を調べることができる。

 プロジェクトは1月、5月、9月と年3回のテストスイートをリリースしており、JANUARY 2017は2016年9月に公開されたテストスイートに続くものとなる。28人の開発者より211件のパッチが提出された。

 新しいテストケースとして、flistxattr()、listxattr()、llistxattr()、getpriority()、setpriority()、sendto()、dirtyc0w、それにトンネルテスト(vti、geneve)が加わった。またシェルテストライブラリが加わり、古いテストの書き直しも進んだ。これに加えて、36件のシステムコールテストケースが新しいライブラリに変換された。

 ネットワークテストで、ネットワーク名前空間のサポートが実験的に加わった。単一のテストマシン上で実行できるという。これらに加え、バグの修正も行われている。

 LTPはプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはGPLv2。

The Linux Test Project
https://linux-test-project.github.io/