「GNU Emacs 25.2」がリリース
テキストエディタGNU Emacs開発チームは4月21日、最新版「GNU Emacs 25.2」を公開した。バグ修正が中心のリリースとなる。
GNU Emacsは拡張性、カスタマイズ性に優れたテキストエディタ。Lispの方言であるEmacs Lispを中核とし、Unicodeの完全サポート、シンタックスハイライトなどの機能を持つ。
GNU Emacs 25.2は2016年9月に公開されたEmacs 25.1に続く最新版。後方互換性のための変数use-default-font-for-symbolsが新たに加わった。Emacs 25以前ではシンボルや句読点などを表示するフォントがフォント設定に応じて選択されていたが、Emacs 25ではデフォルトのフォントを利用するようになっていた。新しい変数によりEmacs 25以前の振る舞いに戻すことができる。
大きなフォントの文字表示を高速化する値の変数inhibit-compacting-font-cachesも導入したほか、フォント関連ではセリフの等幅フォント向けの基本フェイスfixed-pitch-serifも加わった。
また、同梱されているC言語モード「CC Mode」のバージョン番号が、5.33から5.32.99に変更された。ソフトウェアそのものに変更はないが、より成熟しているスタンダロン版のCC Mode 5.33と区別するためという。
GNU Emacs 25.2のソースコードやWindows向けバイナリはGNUミラーサーバーから入手できる。また、Mac OS X向けバイナリはEmacs For Mac OS XプロジェクトのWebサイトなどから入手できる。
GNU Emacs
https://www.gnu.org/s/emacs/
Emacs For Mac OS X
https://emacsformacosx.com/