「Scientific Linux 6.9」リリース

 Red Hat Enterprise Linux(RHEL)と互換性のあるLinuxディストリビューション「Scientific Linux」の開発チームは4月17日、最新版となる「Scientific Linux 6.9」を公開した。

 Scientific Linuxは、米Red HatのRed Hat Enterprise Linuxと100%互換を目指すLinuxディストリビューション。Red Hatが公開するコードを元に、商標など再配布できない要素を除去したり、一部のパッケージを追加している。フェルミ国立加速器研究所の支援を受けており、高エネルギーなど物理を中心とした学術界向けの機能が加わっている。

 Scientific Linux 6.9は、Red Hatが3月後半に公開したRHEL 6.9を土台としたもの。RHEL互換OSにはCentOSやOracle Linuxがあるが、Cent OSとOracle Linuxはすでにバージョン6.9をリリースしている。

 REHL 6.9の新機能を取り込んだほか、Scientific Linux End User License Agreement(EULA)が新しくなり、FermilabがScientific Linuxを作成するための米国政府との契約についての情報が含まれている。7系ではすでに新しいEULAが導入されている。

 Scientific Linux 6.9はx86_64、i386に対応、プロジェクトのWebサイトより入手できる。

Scientific Linux
https://www.scientificlinux.org/