「Scientific Linux 7.2」リリース
Scientific Linux開発チームは2月5日、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)7.2互換のLinuxディストリビューション「Scientific Linux 7.2」を公開した。x86_64に対応、プロジェクトのWebサイトより入手できる。
Scientific Linux(SL)はフェルミ国立加速器研究所が開発する科学・学術業界向けのLinuxディストリビューション。公開されているRed Hat Enterprise Linux(RHEL)のコードをベースに、科学分野向けのアプリケーションや機能を追加している。
Scientific Linux 7.2は2015年11月のRHEL 7.2リリースから2か月半での公開となった。2回のリリース候補(RC)版を経ている。同じくRHEL互換のOracle Linuxは約10日後に、CentOSは1ヶ月後にバージョン7.2を公開している。
特定のニーズに合わせてローカルのカスタマイズを行うScientific Linux Contextsの初期サポートが加わった。OpenAFSはバージョン1.6.16にアップデートされ、IPAパッケージもアップストリームのリンクを削除するカスタマイズが加わった。
また、従来はEPELやELRepo、SL_Extras、ZFSなどのリポジトリを利用するための設定ファイルがScientific Linuxの公式パッケージリポジトリとは分離された。これらリポジトリを利用するには、「yum-conf-repos」というパッケージをインストールした後、「yum-conf-epel」などのリポジトリに対応した設定ファイルを含むパッケージをインストールする必要がある。
Scientific Linux
http://scientificlinux.org/